中東についてこの夏に学習してみた

若い時に国際政治を専攻したことがありました。

その時は主に20世紀のヨーロッパ史について学んだのですが、それでは日本人の中ではヨーロッパについて造詣が深いと言えるのでしょうがヨーロッパ人からするとせいぜい高校生レベルの知識でしかありません。

国際政治の基礎として主な国の歴史を最低限知る必要があります。

ヨーロッパならギリシャ、イタリアに加えてイギリス、フランス、ドイツの歴史は知っておく必要があるでしょう。

それにアメリカ、ロシア、中国といった主要国の歴史も同様です。

また国際情勢に大きな影響を与えているのが中東ですが日本人にとって理解することは至難の業です。

そこで中公新書から出ている中東に関係する本を一気に読みました。

・「アケメネス朝ペルシア」(阿部拓児著)

・「物語 アラビアの歴史」(蔀勇造著)

・「シュメール神話の世界」(岡田明子、小林登志子

・「サウジアラビア」(高尾賢一郎著)

・「物語 ウクライナの歴史」(黒川祐次著)

・「物語 イスラエルの歴史」(高橋正男著)

・「オスマン帝国」(小笠原弘幸著)

中公新書は日本でトップレベルの研究者しか出版できないので質が高いです。

ついでに次の2冊も読みました。

講談社学術文庫の「生き残ったビザンティン」(井上浩一著)

講談社現代新書の「ペルシア帝国」(青木健著)

歴史の次は宗教についても最低限知らないと理解は出来ません。

特にユダヤについて理解するにはいわゆる旧約聖書の知識は必要です。

「歴史」「宗教」について学んだら「お金の流れ」を知る必要があります。そのためには王族やバチカンロスチャイルド家、ロックフェラー家、華僑といった超国家的な存在についても知る必要があるのですが国際政治のテキストには載っていません。

あと中東をコーランなしで理解は出来ないだろうと思い、中央公論社から出版されていた中古の世界の名著シリーズの「コーラン」を入手しました。

最近はシリアの状況、IS(イスラム国)、イランとイスラエルの対立、トルコとロシアの関係なんかがうっすらと理解できるようになりました。

国際政治は偶発的な出来事の連続ではありません。本に書かれている教科書的に歴史に加えて闇の世界について理解しないと世の中の流れは見えてきません。氷山の水面下も見ていく必要があります。