最近は拝金主義というか自らの利益のみを優先する政策や人達が増えていますが、これは日本だけの問題ではなくエマニュエル・トッド著の「西洋の敗北」(文藝春秋)を読むとアメリカのみならず西ヨーロッパの全体の問題でもあることが分かりました。
以前に営業の仕事をしていて様々な御客様と話しをする機会がありましたが戦前生まれと戦後生まれで大きく考え方が違うことに気付きました。
戦前生まれの方は自己の利益に加え相手の利益についても考え、社会という視点も持ち合わせていました。これは教育の影響に加え戦中の過酷な環境の中で嫌でも社会について考えざるを得なかったのかもしれません。
ちなみにわたしは東京大学卒の官僚出身の政治家は嫌いではありません。
以前に豊田真由子さんという衆議院議員がいて秘書に関するパワハラで世間からはバッシングを浴びていましたが、それでも落選すると分かっていながら罵声を浴びながら次の衆議院議員に立候補しました。また男性の国会議員でも女性問題のスキャンダルで潔いのは圧倒的に東京大学卒の方です。
彼らはヨーロッパの中世だと貴族というより騎士のための教育を受けてきたのでしょう。
日本でも拝金主義が加速したのは自民党で清和会主流になった2000年以降です。
そして日本も責任をなかなか取らない社会になってきています。
これは政治だけではなく、企業でも当てはまりますし個人でも当てはまります。
他責&自己の利益追求の社会では衰退していきます。
まあセンシティブな問題ですが戦後処理において責任を曖昧してきたつけが来ているとも言えますし、リベラルな勢力が分割統治の一翼を担っている影響も見逃せません。
切腹という文化は完全に時代錯誤にはなっています。