学校で陸軍の暴走により第二次世界大戦が起こったと習いましたが、それは一面にすぎないことが後になって分かりました。A級戦犯の東条英機元首相は根っからの官僚ですし、摂関家の嫡流の近衛文麿元首相は皇室を補佐する立場にありました。
東条元首相の戦争責任を否定はしませんが、国内的には名誉回復をしても良い時期に来ています。25年以上前のことですが、とある大使館のイベントで巣鴨刑務所で戦犯の通訳を行っていた年配の上品な日本人の女性と話しをする機会がありましたが、死に直面して取り乱す戦犯の人達が多い中、彼は決して取り乱すことがなく最期の最期まで紳士であったと述懐していました。
一方、近衛元首相のブレーンであった昭和研究会の人脈の尾崎秀実は旧ソ連のスパイでしたが近衛自身が国を売るようなことは立場上、考えられません。
また日本は明治維新のさなか1868年に戊辰戦争という国を二分する内乱が起こりましたが大きな禍根を残し、第二次世界大戦中も国内は決して一枚岩ではありませんでした。
世界に目を向けるとアメリカの参戦を望む声が日に日に強くなり、そのきっかけを日本が作りましたが、この流れは避けられなかったのではないかと今は思っています。それは1923年の日英同盟の失効時点で既に戦争への道を歩み始めていましたし、もっと言えば日清戦争、日露戦争を行った時点で破滅へのカーペットは引かれていました。更に遡ると明治維新、豊臣秀吉の出兵に行き着きます。戦争自体にはビジネスの側面があり、それを望む力が国外だけでなく国内でも働きます。
アメリカは西海岸における日本人の排斥を手始めに、資産凍結、石油の全面禁輸措置と制裁をエスカレートさせましたが、同時に日本に対し戦争回避に向けた提案もしておりアメリカが一方的に追い込んだとは言えない面があります。
ここ数十年、戦争をもう少し早く終わらせられなかったのかと自問自答していましたが、今は英断を下すのは難しかったとだろうと考えています。
真珠湾攻撃はアメリカは事前に知っていましたし、広島、長崎の原爆投下についても日本の中枢は事前に知っていました。また当時の中枢を知るヒントは勲章受賞者に隠されています。
ちなみに日中戦争を知るためコロナ禍の前に中国の哈爾浜の侵華日軍七三一部隊罪証陳列館を見学に行き当時はでっち上げだと言われていた731部隊の実情についてこの目で確認してきました。また南京事件については日本陸軍が30万人を殺害したというのは事実に反しますが、数万人以下の殺害はあったのではないかと考えています。
わたしたちの世代は学校で日本は原爆が投下され戦争の犠牲者だと学びました。戦後、80年以上経ちますので、そろそろ総括して良い時期だと思います。
ちなみに戊辰戦争の敗者の会津藩の松平容保は家老が戦争責任を一身に負い自刃し藩主を守りましたが、この役割を近衛文麿や東条英機が果たしました。上を守るために下が責任を取るというのは儒教的にも良いことだと思いますが、今は社会全体に無責任な風潮が蔓延していると感じています。
PS
世界は第三次世界大戦が起こるのではないかと思うほどの状況ですが、日本については戦後、一度も戦争が国内で起こらなかったことに心より感謝致します。
