コロナウイルスのワクチンは本当に効くのか?

イスラエルは国民に対し積極的な新型コロナウイルスのワクチン接種を行っている国と知られています。
ところが9月8日付のBloombergの記事によるとジョンズ・ホプキンズ大学がまとめたデータによると、9月4日までの1週間では人口あたりの感染症例が世界一になったという記事が出ていました。
一方、同国ではワクチン未接種者が重傷者に占める割合は、2回接種した人の10倍余りとなっているとのことです。
また「休み時間の免疫学」(第3版)(講談社/齋藤紀先著)の中でインフルエンザワクチンについて次のように書かれています。
・インフルエンザウイルスのA型は表面蛋白の変異が多いのですぐ新種のウイルスが生まれる
・感染を完全に予防する効果は最初からそれほど期待されていない
・予防効果が2割以下しかない年もある
・外来に来るインフルエンザ患者を10~60%減らす効果がある
・その効果は健康な青年で最も効果的で65歳以上では効果が低い
 (P60-61)
インフルエンザワクチンも感染を予防するというよりも、重症化を防ぐ効果がありますので、上記の記事が事実だとしたら新型コロナウイルスのワクチン接種もインフルエンザワクチンと同様に重症化を防ぐ効果があると言えます。
あとわたしは医療従事者でもなければ医学の知識もありませんので、接種を行うかどうかの判断は最終的には自己責任で行って下さい。
ちなみに上記に紹介した本は免疫の仕組みについて分かりやすく書かれています。医療系の方でなくても、高校で生物を専攻していれば内容を理解できますので一般の方でウイルスについて知りたいという方にはお薦めです。