美術館に気兼ねなく入れる身分になりたかった。

東京の上野の森美術館で「兵馬俑と古代中国」という展示会を開催していました。
先ずチケットは当日券も入手できますが基本的には個人情報を入れて入力する形になっていました。またチケットは2,000円以上したのですが経費が掛かることを考えたらやむを得ません。気を取り直して美術館の前まで行ったのですが、美術館自体がそんなに大きくなくて人が並んでいました。これだったらパンダを見た方が良いと思い引き返しました。
中国の北京や上海の美術館は入場料が無料に近くて半日は楽しめます。またイギリスの大英博物館も同様です。
やっぱり美術館に行くのであれば海外か京都や奈良の常設の美術館や博物館に行った方が良いです。あと名古屋の徳川美術館に行きたいです。
気を取り直して六本木の真言宗の寺院の「京都・智積院の名宝」という展示会に行きました。
まあまあおもしろかったです。
16世紀の絵師の長谷川等伯の屏風も飾っていたのですが、同じく絵師の狩野派と激しく争っていました。
江戸幕府の御用絵師になった狩野派の作品は美術的には素晴らしいと思いますが、同時に違和感があります。それは闘争に明け暮れている印象があり政治色が強く江戸幕府の崩壊と共に表舞台から姿を消しました。ある意味、本来の美術とはかけ離れた権威主義的な世界に映りますし、絵の具を扱っていますので化学の専門家でもあったのかもしれません。
ところで歌舞伎は熱狂的ファンに支えられていますが、能に比べて歴史は浅いです。日本の伝統に胡座をかいていると衰退するのは案外、簡単な気がします。