中国で民主主義が根付くことはあり得ないことが歴史から分かる!

最近、山川出版の改訂の「世界史用語集」と「詳説世界史」を購入して時間つぶしで読んでいます。

すると今の中国共産党の統治体制が必然であることが見えてきました。

歴代王朝は衰退期に農民か宗教指導者が反乱の口火を切り、それが農民の大規模な反乱につながっていくことが分かります。

 

陳勝呉広の乱(紀元前209-208) → 秦が滅亡する

黄巾の乱(184-205) → 後漢が滅亡する

黄巣の乱(875-884) → 唐が滅亡する

・紅巾の乱(1351-1366) → 元が滅亡する

・李自成の乱(1627-1645) → 明が滅亡する

・白蓮教徒の乱(1796-1804) → 清が衰退する

太平天国の乱(1851-1864) → 清が滅亡する

 

中国は今、アメリカと覇権争いをしていますが、実際はそれどころではなく国内統治の方に7割から8割のエネルギーを割いているのではないでしょうか?

中国国内の共産党員は全人口の10人に1人だと仮定します。

人民に選挙権を与えると、中国共産党員は少数派になるため権力基盤を失いかねません。

また新興宗教市民運動家と言われる人達を弾圧するのは、いったん反乱の口火が切られると収拾がつかなくなると歴史から学んでいるのでしょう。

中国が統一国家として存続するためには民主主義の導入はあり得ないでしょうし、現在の香港のような権威主義的な形式的民主主義を導入しするにしても分割統治は不可欠でしょう。

実際は統治側の方が人民に対してビクビクしているのではないでしょうか?