わたしは命については延命する必要はありませんが、寿命は天命に任せるべきだという信念の持ち主です。
なので自殺は人間特有の行動ですし、それに対しては基本的に反対の姿勢を示しています。
ところが最近、有名芸能人の方の自殺が目立ってきています。
コロナ禍で仕事がなくなり経済的に追い込まれているという側面もありますが、今の世の中は先を見通すのが容易ではなく社会自体が不安に覆われています。
警視庁のホームページのデータより統計データを確認し昨年との自殺者推移を確認してみました。
今年については7月、8月の数値が上がっているのが気になります。
※ 縦軸の単位は「人数」となります。
電子部品なんかは出荷前に加熱をしたりして非破壊検査を行い、故障しやすい部品を前もって排除します。
今の世の中はまさに人に対してそれが行われており、冷たい言い方をすれば選別の最中で、文学的な表現だと試練の時を迎えています。
以前にある逸話をどこかで読んだことがあります。
「人生に絶望して、木の枝にロープを掛けて首つり自殺をしようとしましたが、枝が折れてしまい死ぬことは出来ませんでした。そこで正気に返って、その後は一生懸命、毎日を過ごした。」という話です。
特に若い時は前途が明るい未来があるにも関わらず、強い思い込みによって自ら命を落とすことがあります。
人は電子部品ではありません!
お互いに周りをフォローしながら社会が成り立っていますし、この世に生まれた人はそれぞれの役割があります。
社交的な人が内向的な人より優れていて、健康ではない人が健康な人より劣っているとは言えないのです。
とにかく人は孤立すると考えが極端に走りやすくなります。
ちなみにわたしも学生の頃に追い込まれた状態になりましたが、その時は周りの人が助けてくれました。
また30代の前半に働き過ぎで疲れ切って無気力になったことがありますが、その時はフィリピンのミンダナオ島の海岸で1ヶ月間何もしないで過ごして復活のきっかけをつかみました。
まあ地球にとっては他の動物からしたら人類自体が不要なのかもしれません。